自動車の塗装は、特別なカスタム塗装などを除き、3つに大別されていますが、そのうちのひとつがメタリック塗装です。
メタリックとは、ごく小さなアルミの粉末のことをいいますが、サイズや色などにより種類も豊富。単色のソリッドカラーの中に、メタリックを混ぜて塗装するのがメタリック塗装というわけです。塗膜の中で、アルミの粉末がどう立ち上がっているのかまで調整するので、塗装職人の腕のみせどころともいえます。赤、青、白といった単色に、光に反射してキラキラと輝くメタリックを加えることで、華やかさが増しますね。また、メタリック塗装では、必ず上から透明なクリヤー塗装を施します。これを行うことで、アルミの粉末が絶えず空気に触れ、酸化してしまうのを防いでいるそうです。
最近のメタリック塗装は、光り方がとても微妙で、陽のあたる場所で見るのと、日陰で見るのとでは色調が違って見えたり、角度のよってもまた、違った印象だったりするのが面白いですね。