車の全面にある格子状の部分、これがフロントグリルです。普段、なんとなく目にしているけれど、何のためについているのかまでは、あまり気にしていないという人も少なくないのでは?
フロントグリルは、ラジエーター、クーラーコンデンサー、オイルクーラーといったエンジンルームの冷却口全面に装着され、ラジエーターなどの破損を防ぐことが目的でした。小さなゴミや障害物が入り込まないように保護するのが本来の役割なんですね。しかし、現在のほとんどの車では、コンデンサーやラジエーターでの交換熱量に対応したフロント開口部が設計されているので、あまり細かい格子のグリルを装着すると、ラジエーターを通過する風の量が減少し、オーバーヒートを起こす可能性があるともいわれています。
このようにフロントグリルは、エンジンルームの部品の保護が本来の機能ですが、バンパーとともにボディ前端部のデザインを左右するものでもあり、バンパーと融合してグリルがほとんどないクルマも見受けられるようになりましたね。