コネクティングロッドとは、ピストンをクランクシャフトを繋ぐ連結棒のことをさします。コンロッドを略して呼ばれることもありますね。
これは、クランクシャフトとの連動によって、ピストンの往復運動を回転運動へ変換する役割を担うもの。爆発エネルギーによって強く押される、吸入行程では引っ張られるというように、1分間に何千回転と繰り返される往復運動に耐えうるように、強い剛性と軽量化が求められている部品であり、形状や材質には、さまざまな工夫が凝らされてきました。一般の乗用車の場合、鍛造、特殊鋼などが使用されているほか、レース用の自動車では高価なチタン合金のものが使われることもあります。このようにコネクティングロッドは、エンジンを構成する部品の中でも、過酷な環境下で使用されるものなので、安全性が最も追求されており、通常破損することはほとんどありません。
修理や交換といったこともあまりないので、私たちの目に触れることは少ないのですが、とても重要なパーツであることは間違いありませんね。