クラッチとは、エンジンの回転を任意で断続させる装置のこと。エンジンの動力を伝達したり、遮断したりすることができる装置ですね。
変速操作を行うとき、一時的にエンジンとトランスミッションを切り離すことが必要なため、クラッチを用いられます。現在主流になっているのは、摩擦クラッチです。2枚の円板を向かい合わせにして、接続・分離させる単板式が一般的。この円板が離れていれば回転は伝わらず、徐々に接していくと、摩擦を起こしながら少しずつ回転が加わり、出力側の円板の回転数が入力側の回転数に近づいていきます。この状態を「半クラッチ」といいます。MT車に乗っている人ならよくご存知ですね。MT車をなめらかに動かすために、半クラッチの活用は欠かせないといってよいでしょう。
クラッチの交換時期は、車種や個々の走り方などによって大きく変わってきますが、一般的には7万kmから11万kmの間とされていますね。クラッチの使い方によっては15万km以上走れるケースもあるので、クラッチを意識した運転を心がけてみては?