クラッチディスクは、フライホイールとクラッチカバーの中のプレッシャープレートの間に挟まれている摩擦板のこと。エンジンの動力を伝え、接続時のショックや振動を軽減するといった役割をもっています。
ちなみにクラッチディスクの摩擦係数が大きすぎると、クラッチディスクがフライホイールにちょっと触れるだけでクラッチが急につながるなどして、半クラッチのコントロールがしにくくなってしまいます。そのため、クラッチディスクには、エンジンの出力に適した摩擦係数や、繰り返し伝達・切断を行うので、摩擦面の耐熱性もや耐久性、耐摩耗性が高いことも求められています。また、クラッチディスクを覆うようにフライホイールに取り付けられているのが、クラッチカバーです。クラッチカバー内のプレッシャープレートとフライホイールが、クラッチディスクを挟むことでクラッチがつながり、逆にプレッシャープレートがクラッチディスクを離すことで、クラッチが切れた状態になるというわけですね。