トランスミッションとは、変速装置のこと。車が効率よくスピードや力を出すためには、自転車でギアチェンジするのと同じように、限られたエンジン回転を走行条件に合わせて最適な回転数、回転方向へ変える必要がありますが、その役目を果たしているのがトランスミッションなんですね。
トランスミッションには、3つの方式があります。一つは手動で変速を行うMT、二つめが自動で変速を行うATで、これらは段階的な変速を行います。そして三つめが無段階で変速を行うCVT方式です。現在、多くの車でこのCVTが採用されるようになっています。従来のATやMTは段階的に変速比を切り替える方式のため、それぞれの段階の中間にあたる速度だと、エンジンの出力を効率よく使えないという問題がありました。一方、CVTでは、エンジン出力に応じた最適な変速比が自動的に選択される仕組みになっています。このため、エンジンの性能を最大限に活かすことができ、燃費の向上、スムーズな加速が可能になっています。